彼:
アルコール中毒というやつかも知れない。

後輩:
ネット中毒というやつかも知れない。


◆【20140630】
「定番のネタも、さじ加減一つで味わいが変わるものなのです」
「具体例が欲しいところだ」
「たとえば、そう」
「うむ」
「鳥か?」
「飛行機か?」
「銀河美少年だ!」
「……劇場版!」


◆【20140702】
「災難だったな」
「ほんと、げんなりです」
「ほら、タオル」
「ありがとうございますー。……まったく、にわか雨だなんて」
「仕方ないさ」
「にわかだけに、にわか後輩扱いされてる気がしまして。なんだか凄く悔しかったのです」
「何だそりゃ」
「もっと極めて、廃人後輩になりたいですね」
「後廃……」


◆【20140703】
「本当に暑いときには鳴らないですし、風が強いとうるさいですし。難しいですね、風鈴」
「そうだな。……昔、風鈴の一番いい音色を探したことがあるのだが」
「ふむふむ」
「隙間風が当たるようにしてみたり」
「あー、なるほど?」
「トイレの窓に吊るしてみたり」
「雲行きが怪しくなってまいりました」
「やはり自然の風では駄目という事で、クーラーの下に配置してみたり」
「ま、まだ大丈夫……」
「微風にした扇風機の首振り機能を使って、距離も五メートル程開けて」
「はい、アウト!」
「最後は結局、うちわで風鈴を扇いだりな」
「それもう、涼を取るとかじゃないですよね」
「うむ。寧ろ汗だくだった」
「それで、オチは?」
「俺は風鈴を片付けた。プールに泳ぎに行って、かき氷を食べて帰った。夏の夕風は涼しかった」
「ハッピーエンドで良かったです」
「かき氷、食べに行くか」
「はいっ」


◆【20140704】
「夏なので、怖い話でもしましょうか」
「風物詩だな。聞こう」
「いわゆる一つの、サイバーパンク小説の文庫本にですね、」
「うむ」
「『紙の本を読め』と呼びかける帯が!」
「……まあ。怖いというか、残念というべきか」
「これは本当にあった出来事である……」


◆【20140705】
「先輩はこう、長くも短くもない直剣で、盾は使わない感じですね」
「唐突だな」
「さばいたりいなしたりして、じわじわ削っていくタイプ。素手の片手はうまいこと補助に回して」
「ふむ。個人的には、両手で扱うグレートソードへの憧れもあるのだが……」
「浪漫って奴ですか」
「まあな。……ちなみに、君は」
「お、なんです?」
「そうだな。片手斧二刀流」
「こわ!」
「暴風じみて振り回しながら、敵陣を壊滅させる」
「血の雨を降らせる系じゃないですか」
「かつ、敵同士を殺し合わせる幻惑魔法持ちでもある」
「……先輩の中で、私どんなイメージなんですか!?」


◆【20140706】
「びぶりおばとるですとか、ぶっくはんてぃんぐですとか。何やらぶっそうですね、本の世界は」
「そうだな」
「やっぱり、ハントした本でバトルするのでしょうか」
「倒した相手の本を奪う事もあるだろう」
「……あの、先輩」
「うむ」
「毎度ですけど、こんな頭の悪い話に付き合って頂いて」
「良いさ」


◆【20140707】
「学校の夏服、なんか思った以上に透けてるなあと」
「なんという剣呑な話題」
「もうちょっとなんとかならないものかと……」
「ま、分からんでもないが。正直、目の毒ではあった」
「おやおや。先輩にも、そういう甘酸っぱい想い出が?」
「俺を何だと思っているんだ……」


◆【20140708】
「そんなにカリカリするな。カリカリ梅になるぞ」
「……はい?」
「……すまん。新しいジョークを思いついて……つい、その」
「い、いえいえ。私は全然、構わないのですけれど……」


◆【20140710】
「頭の悪い人間が頭の悪さをひけらかし、頭の悪い人々がそれに追従する世の中ですが」
「何時になく厭世的だな。まあ、聞くが」
「……それでもやっぱり、頭の悪い人は頭の悪い人でしかないのです。頭の悪い人たちは、いつかきっと、自分の頭の悪さに気付き、躓き、顧みるのです」
「そう信じねば、やってゆけぬ……というのが、正しい様な気はするな」
「まあ、そうなのですけどね。ほんとにもう、見たくないというか、見てられないというか、見てるだけで、気持ち悪くなって、吐きそうになって。……でもそれで、何も見ないようにするのは……それは、正しいことなのでしょうか?」
「意見次第だが。俺は、それも一つのやり方だとは思う」
「じゃあ、先輩は?」
「ふむ」
「先輩は、眼を閉じるのですか。それとも、はっきり見開くのですか?」
「半眼だな」
「つまり?」
「アルカイック・スマイル……ブッダ……!」
「ここにきてネタに逃げる……!?」


◆【20140711】
「まあ、な。実際のところ」
「はい……」
「どれだけ眼を閉ざしても、顔を背けても、避けられないものというのは実在する。それは純粋な暴力だ。絶対に、逃れる事など出来はしない」
「じゃあ、結局。どうすればいいのですか?」
「どうしようもない、というのが答えだ。出来る限り、見ないようにする。それでも眼に入るものは、許し、見逃すしかない。ブッダになるしか、道はないんだ」
「……ネタじゃなかったのですね……」


◆【20140712】
「あ……ごめんなさい、起こしちゃいました?」
「いや。今、何時だ?」
「四時三十分です。二度寝しても、誰も怒らないと思いますよ」
「ふむ、どうりで。……それにしても」
「蝉時雨、ですね」
「ああ……これに起こされたのか。夜明けの蝉に」
「あはは、実は私も。びっくりしますよね」
「うむ、驚いた」
「蝉なんですよ。……夏が、来たのです」
「来たんだな。夏が」


◆【20140713】
「動画サイトで、よく広告が流れるようになりましたが」
「そうだな」
「鬱陶しいことこのうえないのは、まあ良いとして」
「うむ」
「美味しそうな肉料理の映像を、深夜であろうと押しつけて来るのは、許し難い罪業だと思うのです」
「ああ……。人間の倫理を違えている。こんな非道は、許されるべきではない」
「ですよね。……と、いうわけでですよ先輩。こんな時間ですが、ファミチキを」
「それは駄目だ」
「ひどい!」


◆【20140714】
「ぴゅあうぉーたー、純水。いかにも体に良さそうな気はするのですけど」
「実際、信じられないぐらい不味いし、むしろ菌が繁殖し易かったりと」
「ですねえ。がっかりです」
「つまり、無垢であるのも考え物だな」
「お、意味深?」
「……言ってから、上手くないと気付いたのだが」
「いえいえ。無垢であるのも考え物ですよね」
「やめるんだ」


◆【20140716】
「すまんが、しばし待ってくれ」
「そりゃもう、ばしばし待ちますよ」
「しばしば待たせてすまんな」
「しば……、……ごめんなさい。私の負けです」
「すまん。争うつもりは無かったのだが」
「東しばEMI!」
「やけになるな」
「しば犬!」
「もうよせ」


◆【20140717】
「だるいなー。なんか」
「夏バテか?」
「かもです。HPMP吸い取られてる気が……どうにかしてください、先輩」
「ならば、イーテリオのかけらを」
「……あのゲームに吸い取られた数百時間のことを思い出して、かえってダメージを受けちゃった気がするのですけれど」


◆【20140718】
「ハイチュウ、色々と進化してますね」
「うむ。氷菓など、高級志向など」
「ですね。業界の流行っぽくもありますが……」
「うむ」
「色々と面白いのもいいですけど、原点も忘れないようにしたいものです」
「ああ、大事だな」
「恋しいですよねえ。……チューレット」
「それはない」


◆【20140720】
「たまには、猥褻な話でもしてみましょうか」
「切れ味鋭いにも程があるな」
「テレホタイムで連日徹夜、ですとか」
「猥褻に限らないのでは……」
「ツーショットチャットのほろ苦い想い出、ですとか」
「そんなものはない」
「でもそんな先輩も、上からちょっとづつ表示される画像に、ドキドキしたりはしたのでしょう?」
「……まあな」


◆【20140721】
「世界には、いろいろな人がいますよね」
「そうだな。想像も出来ぬような人々が」
「中には、金属の塊を食べちゃうような人もいるかもしれません」
「うむ。ありえる」
「……ではここで問題です」
「ほう」
「パンはパンでも、食べられないパンはなんでしょう?」
「心理戦……!」


◆【20140721-2】
「『鋼鉄都市』って、ぱーふぇくとじゃないですか? SFで、ミステリで、バディもので」
「何がどうパーフェクトなのかは知らんが、よき古典である事は間違いないな」
「反感、めばえる友情……良いですね」
「そっち系なのか?」
「いえ、そっち系ではないです」


◆【20140722】
「禁断のツボに刺した」
「名前はドラゴンのキス……!」
「一周回って、寧ろ格好良いというアレだな」
「ですねえ。……ビルの道場で、たくさんのカラテ戦士と戦ったり」
「割り箸で人を殺したり」
「カラフルなエビチップスをたべたり」
「ファイトシーンで変なラップが掛かったり」
「……」
「……」
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